配偶者居住権の創設
夫が亡くなった場合、子がいる妻の法定相続割合は2分の1です。
法定相続分通りに分割するために、仮に相続財産のほとんどが自宅不動産が占める時、自宅を処分することで得た資金を分割することになって、妻が自宅だけしか相続できずに生活費に充てられる資金を相続できないことにもなりかねません。
(例)
相続財産 自宅 3,000万円 + 預貯金 3,000万円 の場合
〇改正前
相続人 妻 長男 次男
自宅 3,000万円 0円 0円
預貯金 0円 1,500万円 1,500万円
合計 3,000万円 1,500万円 1,500万円
自宅だけは確保できますが、生活費に充てる資金を相続できない。
◎改正後
相続人 妻 長男 次男
自宅 1,500万円 750万円 750万円
預貯金 1,500万円 750万円 750万円
合計 3,000万円 1,500万円 1,500万円
※自宅の評価 居住権1,500万円 所有権1,500万円
妻は自宅に居住する権利を取得し、預貯金も得られることになる。
なお、来年4月1日から施行されます。
FPほりお
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