相続手続きについて

2011.06.08 日記・コラム・つぶやき

私の事務所へ「相続手続き」の依頼があるケースは、難しいケースがほとんでです。

一つは、相続人の方々が仕事に忙しく、自分ではその手続きが面倒でできない場合。
こんなケースはその作業を私が引き受けるだけですので、そんなに難しくなく、スムーズに処理できることが多いです。

次は、相続人間の話し合いが困難な場合です。
このケースでは私が代表相続人の意向を確認した上で、第三者としての立場を忘れることなく、適切な解決方法を提案することにしています。
相続人たちが直に遺産分割の金額について協議することが正しい方法ですが、それがままならないケースも沢山あります。そんなケースでは、全相続人の本音と建前を聞き出して、妥協点を見出していく方法を探します。

最後は、相続人がだれなのか。どれだけいるのか。分からない場合です。
被相続人、相続人が互いの名前を知らない。顔も知らない。相続人探しからスタートするケースです。
これは大変厄介な事案ですが、時間を掛けてじっくり一つ一つの戸籍を調べて行けば必ず相続人へ行き着くことができます。初対面の相続人に最初は信じて頂けないことがありますが、根気良く家系を説明して記憶の糸をさかのぼり、理解して頂きます。
数年掛かる間にひとりの相続人が亡くなって、その相続人まで広げて手続きをしたこともあります。

現在高齢である方々は、戦中、戦後を生き抜いてきた方々です。今では考えられない生活環境で、過酷な人生を経験してきた方々です。
そんな人生を理解していただきながら、今後とも難解な相続手続を解決して、喜んで頂きたいと考えています。