今回の相続手続は失敗だったのか。
昨日、相続手続に関する書類提出が完了した案件がある。
不動産関係は司法書士事務所へ、銀行はそれぞれの銀行へ、証券会社は取引支店へ相続手続に関する書類の持込が終了した。
しかし、まだまだ終了しそうにない。
祭祀を引継ぐ相続人(後継者)が、他の相続人に分割する遺産額を少しでも少なくしたい、書類に署名捺印した分割協議にも納得できないとの今更の申し出である。
遺産の7割以上を相続してもまだ足らないのか?
相続人全員が遺産分割の書類に署名捺印した後に、他の相続人へ、電話での言葉による暴力などで、病気になりそうなので遺産分割金は要らないとまで言わせるに至った。
私が着手した当初には、私は家庭裁判所の審判による分割を準備していたが、手続が長期化することを懸念して、一度は遺産分割協議をする必要があると判断し、分割の話し合いに訪問した。
話し合いの結果、ある程度の他の相続人も納得する分割額で遺産分割協議が終了したので、分割協議は成功したと思い、不動産の相続手続など清々と進めている間に、他の相続人を攻撃して受取り金額を少なくすることを力ずくで納得させる戦法に出たようだ。
私の依頼者した相続人がそれに屈したような感じを今になって思う。
まだ、遺産分割協議の手続の途中で、現預金を私が確保している状態なので、依頼相続人から申し出があれば、後継相続人の言いなりにならずに、最初の遺産分割の合意内容で受け取りをすることができる体制にしている。
少しでも多くを獲りたい後継相続人が電話で、ある事ない事を言いふらすなど、言葉の暴力に、私の依頼人である相続人が恐れているので、「恐れず戦いましょう」とも言いにくい。
今回の相続手続は、長期戦でも家庭裁判所の審判による分割手段を選ぶべきだったように反省している。私の知る中に、これほど「強欲」な人はいなかったこともあるが、長期戦を嫌ったことが失敗だった。良い勉強をさせて頂きました。
FPほりお
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